「彼は僕と同じで、あなたのことが大好きで、龍星軍が何であるかよくわかってます。」

「俺としては・・・・凛の方が理解してくれてる気がする。」

「え?」

「凛は、自分からトラブルを起こさないしな?」

「2代目はそうだったんですか?」




何気なく聞けば、瑞希お兄ちゃんの目じりが下がった。




「そうだな・・・イノシシ武者みたいなもんで・・・どこにでも首を突っ込んだな。」

「――――――僕は違いますっ!」

「凛?」





悲しそうな顔で語る彼に、私のアゴを掴んでいる手を握りながら言った。




「僕は、トラブルに関わったりとかしない!巻き込まれてることは多いけど、絶対に、瑞希お兄ちゃんを悲しませない!離れないよ!?」

「凛・・・」

「それだけ僕は、真田瑞希さんが大好きだもん!」



愛してるから。


ストレートな愛の告白。


それで瑞希お兄ちゃんの表情も変わった。





「ホント・・・・お前も相当なブラコンだなぁ~?」





くっくっくっと、肩を震わせながら笑う。

そして、私のアゴから手を離すと、瑞希お兄ちゃんの手を握っている手の上に、あいていた彼の片手が置かれた。




「まるで、恋愛漫画の告白みたいだったんだけど?」

「あ!?」



しまった!やりすぎた!?



「いえ、あの~」

「あはははは!わかってるよ!できれば、女の子に言われる方がよかったけどな~」



セーフ!そうとってもらえた!





(とはいえ・・・本気で大好きって言ったのを、こういう風にフルーされるのも・・・)




乙女心的には複雑なんですが?




〔★複雑にしたのは凛だ★〕