「どーした、凛?仲良くツーショットでよ~?デートか?」

「「違いますよ!」」

「そーよ、みーちゃん!怒るわよ!」

「つーか、即答かよオメーら~?息ピッタリでお似合いだなぁ~」

「瑞希お兄ちゃん!!」

「あはははは!照れるなよ、凛?高千穂と2人で、どこへ行くんだ?」

「出かけませんよ!僕とカンナさんは、今日は別行動です!」



イラッとしたので、投げやり応えるそれでモニカちゃんの表情が変わった。



「あら、やだぁ~ん!違うなら先に言ってよぉ~!凛ちゃん、あたしとアフタヌーンティーしない!?」

「無理っすよ、モニカ先輩。そいつ、午後から用事があるそうです。」

「はあ!?別の女と浮気する気!?」

「なんでそうなるんですか!?」

「つーか、凛はオメーと付き合ってないだろう、モニカ?」

「いいでしょう!?あたしは保護者なんだから!凛ちゃん、どこへ行こうって言うの!?モニカちゃんに行き先をおっしゃい!!」

「どこってその~・・・」




(合コンとは言えない。)



口止めされてるし、言った瞬間、めんどうくさいことになるとわかっていたから。

なので、言える範囲で事実を伝える。




「その・・・同級生とみんなで集まる会がありまして・・・」

「「同級生!?」」

「なんだ、凛?同窓会か?」




女性2人の声に合わせ、誤解した瑞希お兄ちゃんが聞いてくる。



「ええっと、その・・・前から約束してるので、行かなければいけないのです・・・」

「そうか・・・中学の連中とするのか?夏休み前だから、集まりやすいもんな?」

「あはははは・・・集まりやすいですね。」

「なーんだ、それじゃあ、遊べねぇなぁ~」

「ちょっと、高千穂ちゃん!ナンパする気だったのぉー!?」

「ナンパって、モニカ先輩~!?だから、あたしと凛はそんなんじゃないっすよ!?」

「きぃ~!そう言いながら、あたしから男をかっさらった女がいるのよ!?」

「なんであたしが、会ったこともない尻軽と同じ扱いされなきゃならないんすか!?」

「凛、行っても平気なのか?」

「瑞希お兄ちゃん?」



争う女性2人をよそに、小声で瑞希お兄ちゃんが聞いてくる。