本当なら行きたくないけど、ヤマトにはお世話になってる。







”あかーん!一目惚れや!”






私もそうだったからわかる。






(一目惚れの恋愛が、どれほど大変か・・・!!)



〔★げんざいしんこうちゅう、だ★〕




自分とダブったことで、放っておけなくなった

だから、協力することにした。

さいわい、円城寺君達も手を貸してくれる。

カンナさんに黙ってるのは悪いとは思うけど・・・多数決だから、仕方ない。





(ごめんね・・・カンナさん・・・)




仲間はずれにしてる思いは捨てきれず、心の中で静かに懺悔する。

そんな私の前で、何も知らないカンナさんは文句を言い続ける。



「あいつら、ぜってぇなんかする気だぜ!あたしだけ、仲間はずれだよ!」

「そ、そんなことないよ、カンナさん。きっと、深い事情があるんだと思います。」



(友達のために合コンに出るんだから。)



笑顔でフォローすれば、みけんにしわを寄せながらカンナさんが私を見る。




「凛、オメー何か知ってるのか?」

「え!?な、なんでそうなるの!?」

「妙に、アイツらかばうからよぉ~オメーもグルじゃねぇだろうな?」

「や、やだなぁ~知らないよ!」




疑う彼女に、両手を振りながらお断りを入れた時だった。







ギッ、ガガガ!!





突然、ガレージが開く。

そして、人が出てきた。





「おい、なにしてる?」

「瑞希お兄ちゃん!?」

「あたしもいるけど・・・・!?」

「モニカちゃん!?」





登場したのは、愛しい瑞希お兄ちゃんとオネェさん。

私達を見るなり、ムスッとするモニカちゃんと、ニヤニヤする瑞希お兄ちゃん。

先に口を開いたのは、私の好きな人だった。