私の中に彼がいる証明。

何も知らないし何も覚えてない。

ただ医者と家族に教えてもらった基本情報しか持ち合わせていない。

私は、日下美冬という人間の実感が持てない。

自分がどこの誰かもわからなくて・・・。

ただ私っていう誰かさんが存在しているだけで・・・。

中身が詰まってない、空っぽの人形みたい。

寂しくて、誰かにこの中身を埋めて欲しくて・・・。

だからかな。

「先生、私、高校に行きたいです」

なんて突拍子もないことを言ったのは。