柳瀬くんも千紘に避けられすぎて、どーやら頭の中混乱気味。



取り返しのつかないことをしたと青ざめる彼が何ともかわいそうで。



どうにかできないかな…



「もう終わったのかよ?」


「あ、匠。いや……」




遅れてやって来た匠のご登場。



なんて言っていいのか、うーん…



千紘と柳瀬くんを交互に見ていると、察したのか何も言わず離れていった。




先ほどの柳瀬くんのように、お店のおじさんと少し話してから千紘の元へと歩いていく。



おそらく、残りなにやればいいのか、などそういった確認の会話だろう。





「千紘に避けられんのマジできつい……」





弱々しい柳瀬くんなんて初めて見る。



千紘のことになると余裕ないっていうか、ほんと……大好きなんだね。