「おい」 「……なんでしょう」 歩く速度を緩めた匠が隣に並ぶ。 私はその横からの視線を避けるように反対側に顔をそらしつつあった。 無意識。 「こっち見ろ」 「なに、聞いてるって」 目は合わなくても耳だけは傾けてるからそこで良しとしてよ〜! だけど。 そんな心の叫びなんて届くわけもなく。