あのくらいのことでぷりぷりおこって 
俺の前を進んでいく乙女‥

そんな怒ること〜?
たしかに見ちゃったのは悪かったけどさ
別に減るもんじゃないし
ねぇ?

なーんていったら今度はほんとに口を聞いてもらえなくなりそうだから
そっと心の中にしまう

「乙女〜そんなにさきさき行ったら危ないよ〜」

小声で乙女に囁くけどどうやらまだご機嫌ななめらしく完全に無視

全く俺らの任務絶対忘れてるっしょ
組織の人間見つけなきゃだめなんだよ〜

「乙女〜」

「しっ!静かに。だれかいる」

「マジっ‥?」 

なにも考えずに歩いて行ってるのかと、思いきや敏感に察知する
さすがは、もと組織の子
 
「みえた?」

「女の人よ、致命的ね。香水が臭うわ」

「お、おう。たしかに」

なんだかよくわからないがとりあえず任務のスイッチが入ってくれたみたいで助かる

それにしてもきっつい香水だな
乙女のいうとうりここまでぷんぷん臭う
これ匂いうつんないかな‥


そんな事を思っていると前の乙女が急に走りだした


「!?」

何してんだあいつ!?

俺も意図はわからないもののとりあえずついていく

『そりゃ確保!」


飛び出していった乙女をつけてみると誰かを取り押さえていた

「って、おい!何してんだよお前!!」

「なにって?取り押さえて誰がスパイかきーたほーがはやいでしょ?」

あぁ、しっかりしてるのかと思ったらこれだ

ばかかこいつ

どうしてこのスパイの仲間らしき奴にきーて教えてもらえると思うんだよっ

絶対言わないに決まってるじゃねえか…