「なんだよそれぇ こんな時まで適当にいいません!だってこの子の足見てよ!なんか擦り傷だらけでぼろぼろでしょ、身体も!これってたぶん誰かに追われて必死に逃げてきたって証拠じゃん!?」

うむ、たしかに翔がいってることは
一理あるかもしれない

「この子には一度話を聞く必要がありそうだね。晃斗そのまま事務所つれてって、
俺らも店片付けて事務所に集合ね」

おれの言葉に

「りょうかい」
「いえっさー!」
「わかりました」

と返事を返し
三人共すぐに仕事を片付け始める

いったい、この子は何者だ

事務所に運ばれていく女の子に
視線をともしながら
俺も残りの仕事をはじめた。