遅刻をまぬがれたわたしたちの間に、 ほのぼのとした空気が流れはじめる。 と、そのとき、電車が急停車した。 バランスを崩したわたしに、おなじく バランスを崩したはやてが覆いかぶさって、 わたしは電車のドアに手をついたはやてと 電車のドアにはさまれた状態になった。 つまり… 「なんかこれ、壁ドンみたいだな」 はやてがニヤリと笑う。