『ずいぶんと立派な建物ですね。』
「理事長が少し手を加えられたんだ。この学校は物語に出てくるお城のようだろう。理事長の奥様の好みと聞いたことがある。」
関根先生の後につき建物を観察していると「ここだ。」と言われ上を見上げた。
1のAと書かれている。
「黒那の席は一番後ろにあるからな。俺が呼んだら入ってこい。」
そう言うと音を立て中へ入っていった。
調べた情報によると黒嵐は1のAに集まっているらしい。
クラスは賭けるしかなかったが奇跡的に同じクラスのようだ。
「いいぞー。入ってこい。」
その言葉でドアに掛けた手に力が入る。