「あ、いいこと思いついた。お前2位の"黒嵐"と同じ高校に行って揺さぶってこいよ。」

右の頬がぐっと上がる。

また彼の悪巧みが始まった。

『黒嵐の高校は調査済みですが、私が行くのはどうかと…』


「あれー?お前俺に逆らえる立場だっけー?」


腰を折り頭をさげる。

『申し訳ありませんでした。すぐ手続きをして参ります。来週からでよろしいでしょうか。」


「最初からそうしとけばいいんだよ。」


笑いを含んだ彼の声は私の頭に激痛を走らせる。