「よし、じゃ早速だが入れ」


ドアに向かって担任が叫んだけど、


ドアはピクリとも動かない。


「...あれ?おい、入っていいぞー」



担任がドアを開けて、転校生を呼ぶと



なにやらもめてるような声が聞こえ...て、

あれ?この声って...



「おいお前らなにジャンケンで決めてるんだよ。

とっとと入れよ」



「はーぁ?猿山なんかに入るわけないじゃん」



おいおいおい。待て待てまて。

...まさか...イヤナヨカン...


「玲生。それは猿に失礼だろ。

本物の猿山はもっと静かだ」



サラッサラの金髪。


怖いくらい整った顔。


女子の悲鳴は絶頂になった...。