分岐部分は結構高かった。


...でも気持ちいい。



体は周りの幹や太い枝に支えられてて、しっかり安定する。



周りは桜におおわれていて、視界いっぱいに淡いピンクが広がってる。


ほんのり甘い匂いが鼻をくすぐる。



「ん〜〜!気持ちいい〜!」



なんでもっと早く中庭に来ようと思わなかったんだろう!



図書準備室もいいけど、ここもすっごくいい!




...1人きりでこんなに落ち着ける場所なんて、


他にあるかな?ってくらい。



一般的には危ない感じの場所かも知れないけど、


こんなに安定してて、安心できて、くつろげるところなんて


私にはここ以外ないと思う。



「このまま寝ちゃおっかな...」


でもそんな危ないこと...




...いっか。ここなら、大丈夫。


それに私、そこまで寝相悪くないしね!



...そうこうしてるうちに、眠気が込み上げてきて、


重たい瞼がすとんと落ちた。