私は小さく口角を上げて、目を伏せた。
そして、しばらく沈黙がくだったあと、ニコッと笑った。
「あ、ごめんねー!私、これから用事があるんだー」
「何の用事だよ?」
考えてなかった...
「えーっと...「私達と、約束してたんだよね〜咲!」」
気がつけば、席の離れた神奈子と夏稀が、
私の真後ろに立ってた。
「そ、そーなんだー!だからさ〜」
断ろうとする私の耳元で神奈子が呟いた。
《2人も一緒でいいなら行くって言って、咲》
えっ...!
《神奈子...っ私あんまりこの人たちと関わりたくないの...!》
《あっそ。じゃ友達やめよ》
《な...っ》
《咲さ、自分勝手じゃない?私達が仲良くしてあげてるんだから、
ちゃんと私達に協力してよね!》
《...っ》
《それともなに?
私達がこれまで仲良くしてあげてたのに、
裏切るわけ?》
...っ


