cherry blossom




4時間目終了の合図が鳴った。



キーンコーンカーンコーン...



恨めしく思いながら、チャイムを聞いていると


高嶺くんが立ち上がってこっちに向かってきた...。



「おい。咲」


...いきなり呼び捨てっすか。


机の前に立ちはだかる高嶺くん。


やめて、目立つじゃん。


「...なんでしょう?」


そろそろと目線をあげると、


ばっちり高嶺くんと目が合う。


きがつけば、まわりに結城くんたちもいた。


「...話すことがある。来い」