昨日のことがきっかけで!?
どうして?自分か悪いんじゃない。
私は、動揺を隠せなかった。

「恵梨香。式をキャンセルしてきたみたいだな?」

振り向くとお兄さんだった。
「な、何でキャンセルしてきたんですか!?
自業自得なのに……一方的に」

「アイツは、バカだが根が悪い奴じゃない。
ただ俺のために……やったことだ」
お兄さんは、悲しそうに言ってくる。

えっ……?

「口止めされていたんだ……恵梨香に。
俺と愛美をくっ付けるために動いていた」

「な、何で!?」

私とお兄さんを……?
どうして恵梨香かそんなことをするの。

するとお兄さんは、
「恵梨香は、愛美のことが大好きでよく俺に
愛美の話をしてきた。
アイツ……お前と会うまで特に中学では、
そのキャラとモテるせいで男に媚びを
売ってると言われイジメられていた。
だからお前に出会えて嬉しかったのだろう。
そんな中…2人で写ってる写真を送って来たのだが
俺は……その写ってるお前に一目惚れをした」

「アイツは、昔から俺にベッタリな
ブラコンだったからそれを知った恵梨香は、
私に任せてって言い暴走をしやがったんだ。
悪気がある訳じゃないけど、
バカで突っ走るところがあるからな」
思い出すように切なく話すお兄さん。

そんなの……知らなかった。

恵梨香がイジメられたことも
お兄ちゃんっ子だとは、思っていたけど