隣に住むのは『ピー…』な上司

のっぺらぼうな顔つきで仕事をする課長とは目も合わせづらく、資料確認も真由香に頼み近寄らなかった。



「……お疲れ様、真由香」


長い拘束時間を終えて、椅子から立ち上がった。



「あっ、白鳥くんちょっと……」


課長に呼び止められた。
ギクッとして振り返ると、ヒラヒラと紙を振りかざしている。


「急ぎの仕事を一件頼む。明日の会議で使うから資料を作成して」

「課長!アイは朝から具合が悪くて……」


「大丈夫。いいよ」


止めようとする真由香を押さえました。

意を決して課長のデスクに向かい、手に持った紙を受け取りました。


「グラフ作成と文書を頼む。上役に見せるから大きめのフォントを使って」


「了解です」


紙を片手にパソコンへ向かった。

真由香は私の具合を気にしながらオフィスを後にしていった。



課長と私を繋ぐのは仕事だけだ。
それを断ったら何も残ってくれない。




「……できました。確認をお願いします」


一部コピーを作り持って行った。

他の仕事をしていた課長が、作った資料を確認して頷いた。


「これでいいよ。30部ずつコピーして綴じてくれ。こっちが終わり次第、俺もそっちを手伝うから」


「はい……」


手伝わなくても大丈夫。
コピーも綴じるのも大して手間はかからない。


合計5枚の資料をコピーしている間に自販機のある休憩室へ向かった。