「シャンリー、それは」
「リュシアン様です」
シオンの言葉に被せるようにそう言えば、兄はシャンリーが今まで見たこともないような驚愕の色を浮かべた。
「はあ? リュシアン!? マジで!」
「マジで」
「くそ、ぶっ殺す、リュシアン!」
「兄上お待ちください、父上と同じことを言わないでください、あっ、ちょっと、やめてやめて、ランスロットはしまって兄上、父上みたいにアストレイア振り回したりしないで、母上に止めてもらうの大変だったんだから兄上は落ち着いて」
執務机に立て掛けていたランスロットを鞘から抜きつつ窓から飛び出して行こうとする兄を、羽交い絞めにして止める。
まあ、本気だったらシャンリーには止められないが、シオンはまだ冷静だった。父ほど馬鹿ではなかった。父は母が止めなかったら確実に皇宮に殴り込んでいた。
ちなみに、リュシアンって誰だよ、とお思いのアナタのために説明をすると、リュシアン=アリスィア=ユグドラシェルは、皇家の第二皇子だ。リュミエールやマリアベルの弟である。彼らに良く似た紺色の髪と紫暗色の瞳を持つ、キラキラしい美少年だ。
「てか、お前、いつの間にリュシアンと仲良くなったんだよ」
「兄上がマリアベル様と婚約してからだよ。良く三人でお茶したり、馬で遠乗りに出かけたりしてたんだ」
「知らなかった」
「兄上は忙しいからね」
「いや、でもリュシアンって幾つだよ、確か12……? 随分年上じゃね?」
「たかが5歳じゃない。兄上とリプニー先生なんて7歳差だよ?」
「うっ」
そういえばそうだったと、今更ながら気づくシオン。
「リュシアン様です」
シオンの言葉に被せるようにそう言えば、兄はシャンリーが今まで見たこともないような驚愕の色を浮かべた。
「はあ? リュシアン!? マジで!」
「マジで」
「くそ、ぶっ殺す、リュシアン!」
「兄上お待ちください、父上と同じことを言わないでください、あっ、ちょっと、やめてやめて、ランスロットはしまって兄上、父上みたいにアストレイア振り回したりしないで、母上に止めてもらうの大変だったんだから兄上は落ち着いて」
執務机に立て掛けていたランスロットを鞘から抜きつつ窓から飛び出して行こうとする兄を、羽交い絞めにして止める。
まあ、本気だったらシャンリーには止められないが、シオンはまだ冷静だった。父ほど馬鹿ではなかった。父は母が止めなかったら確実に皇宮に殴り込んでいた。
ちなみに、リュシアンって誰だよ、とお思いのアナタのために説明をすると、リュシアン=アリスィア=ユグドラシェルは、皇家の第二皇子だ。リュミエールやマリアベルの弟である。彼らに良く似た紺色の髪と紫暗色の瞳を持つ、キラキラしい美少年だ。
「てか、お前、いつの間にリュシアンと仲良くなったんだよ」
「兄上がマリアベル様と婚約してからだよ。良く三人でお茶したり、馬で遠乗りに出かけたりしてたんだ」
「知らなかった」
「兄上は忙しいからね」
「いや、でもリュシアンって幾つだよ、確か12……? 随分年上じゃね?」
「たかが5歳じゃない。兄上とリプニー先生なんて7歳差だよ?」
「うっ」
そういえばそうだったと、今更ながら気づくシオン。


