突きの練習を始めて数日後。
「今日は、複数の敵を相手にした場合の突きを練習しましょう」
ヴィルヘルムの言葉に、リプニーは頷く。
「じゃあ俺がやってみるから、先生見ててよ」
シオンが携行砲を持って部屋の中心に立ち、ヴィルヘルムの他にも四人ほどの騎士に参加してもらう。
「シオンくん、槍術も覚えてるんですか」
「殿下の愛剣は槍術の技術も必要ですので」
可変式で槍みたいにもなるので、とマリオンが説明しているうちに、模範演武が始まった。騎士たちが同時に襲い掛かっていく。
「同時に接近された場合」
シオンは腰を落として一歩踏み込みながら、前にいる一人に正面から突きを繰り出す。そして素早く引き戻し、背後に迫る一人の腹にバットプレートで打ち込む。
更に携行砲をくるくると回転させながら身を翻し、一人、二人と足を掬うように薙ぎ払う。
最後に残ったヴィルヘルムが剣を振り被るのと同時に砲身を持ち上げ、顎の下にピタリと当てて止める。
「相手が黒爪だったら遠慮なくこのまま打ち抜いていい。人間相手だと、ちょっと危ないけど」
と、携行砲を肩に担ぎ、にっと笑うシオン。
「は、速すぎて何がなんだか」
「そのうち慣れるさ」
はい、と携行砲をリプニーに返す。
「殿下の突きをご覧になられて、いかがでしたか」
ヴィルヘルムに訊ねられて、リプニーは素直な感想を述べる。
「速いです。予備動作がないように見えました」
「ふふ、そうですね」
マリオンも微笑みながら頷いた。
「あれは歩法のひとつ、『沈身』を使っています」
「『沈身』?」
「膝の力を一瞬で抜くと、脊髄反射で転ばないようにと急激な力が働きます。それを突きのエネルギーに変換するのです」
「……い、言ってる意味がよくわかりません」
「今日は、複数の敵を相手にした場合の突きを練習しましょう」
ヴィルヘルムの言葉に、リプニーは頷く。
「じゃあ俺がやってみるから、先生見ててよ」
シオンが携行砲を持って部屋の中心に立ち、ヴィルヘルムの他にも四人ほどの騎士に参加してもらう。
「シオンくん、槍術も覚えてるんですか」
「殿下の愛剣は槍術の技術も必要ですので」
可変式で槍みたいにもなるので、とマリオンが説明しているうちに、模範演武が始まった。騎士たちが同時に襲い掛かっていく。
「同時に接近された場合」
シオンは腰を落として一歩踏み込みながら、前にいる一人に正面から突きを繰り出す。そして素早く引き戻し、背後に迫る一人の腹にバットプレートで打ち込む。
更に携行砲をくるくると回転させながら身を翻し、一人、二人と足を掬うように薙ぎ払う。
最後に残ったヴィルヘルムが剣を振り被るのと同時に砲身を持ち上げ、顎の下にピタリと当てて止める。
「相手が黒爪だったら遠慮なくこのまま打ち抜いていい。人間相手だと、ちょっと危ないけど」
と、携行砲を肩に担ぎ、にっと笑うシオン。
「は、速すぎて何がなんだか」
「そのうち慣れるさ」
はい、と携行砲をリプニーに返す。
「殿下の突きをご覧になられて、いかがでしたか」
ヴィルヘルムに訊ねられて、リプニーは素直な感想を述べる。
「速いです。予備動作がないように見えました」
「ふふ、そうですね」
マリオンも微笑みながら頷いた。
「あれは歩法のひとつ、『沈身』を使っています」
「『沈身』?」
「膝の力を一瞬で抜くと、脊髄反射で転ばないようにと急激な力が働きます。それを突きのエネルギーに変換するのです」
「……い、言ってる意味がよくわかりません」


