「聞いてた通り、いいブツを持ってるよねぇ。実家のお母さんからも聞いてるよぉ。初代天神アルプスアリスカ伝説を!」

「えっ、ひゃっ、ひゃわああああ!」

 いつの間に後ろに回り込んだのか、野菊はリプニーの豊かな胸を鷲掴みにした。

「アリスカさんの娘さんならこの大きさも納得だね。いいね、いいね、この弾力! はああ、癒されるうう~、鬼龍ちんを思い出すわあ~」

 ほどよい力強さで、容赦なく揉みしだく破廉恥母。

「ちょ、ちょっ、やめてくださいいー!」

「鬼龍ちん元気? 天神で乳仲間として仲良くやってる?」

 下から思い切り乳を持ち上げて、その重量を確認しながら野菊が訪ねる。

「乳仲間ってなんですか! 鬼龍先生にはいつも色々教えていただいてますけどっ、揉むのは止めてください!」

「鬼龍ちんはあれで面倒見がいいから安心だねぇ。リプニーちんはシオンの英語の先生だよねぇ。あの子の成績は大丈夫ー?」

「え、はい、シオンくんは優秀ですよ。授業態度も真面目な方ですし。ですが胸やお尻を触るのはやめていただけると……てか、揉まないでください!」

 家庭訪問的な会話をしていても、野菊の手は止まらない。

「リプニーちん、お尻もいい形してるねぇ」

 と、なでなで。

「きゃああああ!」

「母上、先生の生尻は凄いよ」

 と、シャンリーがひょこっと現れる。

「確かに、ぷりっとしてていい肌艶だった」

 うんうん、とシオンも頷く。

「それは是非剥いて確かめないと」

「いやああああ!」

 野菊がリプニーのスカートに手をかけようとしたので、さすがにマリオンが止めに入った。鍛錬場の外で、ヴィルヘルムが中に入れずに困っていた。