そんな風に五公家を順に回っていって、最後にやっと皇太子リュミエールに会うことが出来た。
「君がここに来るなんて初めてのことだね」
執務の合間に時間を取ってもらったので、面会したのも皇太子の執務室だった。
マリアベルと同じ紺色の髪と紫暗色の瞳の皇太子は、輝くばかりの美青年だ。視線をつい、と動かすだけでダダ漏れる色気。アイシャはよくこの人に惚れなかったな、と思う。
「シオン、マリアベルは元気かい?」
「元気だよ。最近会ってないのか?」
「昨日まで西に行っていたのでね。お土産を買ってきたのだが……君から渡してもらった方がいいかな?」
「それは自分で渡せよ。その方がマリアベルは喜ぶ」
「そうかい? ならそうしよう」
にこりと微笑んで、用意されたお茶を口にする皇太子。その仕草も、今まで会ってきたどの皇族よりも洗練されている。さすが皇太子、次代の惑星王。同じ皇族とはいえ、彼らは一線を隔する。
これがマリアベルの好きなヤツか、と観察していると、皇太子がふとこちらを見た。
「マリアベルの話をしに来たのではないのかな?」
「ああ、うん。そうなんだけど。皇太子はさ、マリアベルをどう想ってんの?」
単刀直入にズバリと聞いてみる。
「かわいい妹だよ。昔からあの子は私の真似をしたがって、一緒に帝王学を学んだこともある。彼女の知識はリザ公家にきっと役立つよ。私が保証しよう」
「うん、それはありがたいんだけど、そうじゃないんだ。マリアベルはあんたが好きなんだ」
皇太子は感情の読めない目でシオンを見た。
「それは、兄妹だからね。弟のリュシアンのことも好きだろうよ」
「そうだな、リュシアンのことも好きだろうけど。でもあんたへの好きは、恋愛の意味でだ」
「君がここに来るなんて初めてのことだね」
執務の合間に時間を取ってもらったので、面会したのも皇太子の執務室だった。
マリアベルと同じ紺色の髪と紫暗色の瞳の皇太子は、輝くばかりの美青年だ。視線をつい、と動かすだけでダダ漏れる色気。アイシャはよくこの人に惚れなかったな、と思う。
「シオン、マリアベルは元気かい?」
「元気だよ。最近会ってないのか?」
「昨日まで西に行っていたのでね。お土産を買ってきたのだが……君から渡してもらった方がいいかな?」
「それは自分で渡せよ。その方がマリアベルは喜ぶ」
「そうかい? ならそうしよう」
にこりと微笑んで、用意されたお茶を口にする皇太子。その仕草も、今まで会ってきたどの皇族よりも洗練されている。さすが皇太子、次代の惑星王。同じ皇族とはいえ、彼らは一線を隔する。
これがマリアベルの好きなヤツか、と観察していると、皇太子がふとこちらを見た。
「マリアベルの話をしに来たのではないのかな?」
「ああ、うん。そうなんだけど。皇太子はさ、マリアベルをどう想ってんの?」
単刀直入にズバリと聞いてみる。
「かわいい妹だよ。昔からあの子は私の真似をしたがって、一緒に帝王学を学んだこともある。彼女の知識はリザ公家にきっと役立つよ。私が保証しよう」
「うん、それはありがたいんだけど、そうじゃないんだ。マリアベルはあんたが好きなんだ」
皇太子は感情の読めない目でシオンを見た。
「それは、兄妹だからね。弟のリュシアンのことも好きだろうよ」
「そうだな、リュシアンのことも好きだろうけど。でもあんたへの好きは、恋愛の意味でだ」


