[余命はあと3年弱……と言ったところでしょうか…]
先生の言葉がぐるぐると頭の中を回っている。
(3年もあるんだ。気負うことねェや)
屯所を出てのんびりと散歩を始める。いつもと変わらない春らしい空。
「あれ、あそこにいるのは…」
沖田の目に飛び込んできたのは真選組局長にしてゴリラストーカーの近藤勲。
「何してるんですかィ?そんなところで」
近藤は志村妙の家である恒道館近くの電柱によじ登り、中を覗いていた。
「おぉ!総悟!何してるって、もちろん。パトロールだ!!」
「そんなところで何をどうやってパトロールするんですかィ」
「お妙さんの心がほかの男に奪われ―――ゴファッ」
近藤がすべてのセリフを言い終わる前に顔面に下駄がめり込んだ。
「私の心はあなたにも、誰にも奪われていませんよ?」
ふふっ と妙が笑う。しかし目は笑っていない。
「姉御。すいやせん。ゴリは俺が連れて帰りやすんで」
「あら、ありがたいわ。そのまま鎖につないでジャングルへ返して欲しいくらいだわ」
血の吹き出す顔面を抑えながら歩く近藤に付き添いながらまた屯所へ戻った。
先生の言葉がぐるぐると頭の中を回っている。
(3年もあるんだ。気負うことねェや)
屯所を出てのんびりと散歩を始める。いつもと変わらない春らしい空。
「あれ、あそこにいるのは…」
沖田の目に飛び込んできたのは真選組局長にしてゴリラストーカーの近藤勲。
「何してるんですかィ?そんなところで」
近藤は志村妙の家である恒道館近くの電柱によじ登り、中を覗いていた。
「おぉ!総悟!何してるって、もちろん。パトロールだ!!」
「そんなところで何をどうやってパトロールするんですかィ」
「お妙さんの心がほかの男に奪われ―――ゴファッ」
近藤がすべてのセリフを言い終わる前に顔面に下駄がめり込んだ。
「私の心はあなたにも、誰にも奪われていませんよ?」
ふふっ と妙が笑う。しかし目は笑っていない。
「姉御。すいやせん。ゴリは俺が連れて帰りやすんで」
「あら、ありがたいわ。そのまま鎖につないでジャングルへ返して欲しいくらいだわ」
血の吹き出す顔面を抑えながら歩く近藤に付き添いながらまた屯所へ戻った。