「…そうですかィ」

薬の匂いの立ち込める病院のとある一室に沖田総悟はいた。

「別に驚きなんてしないでさァ」

自分の名前の書いてあるカルテを見ながらポツリと呟いた。

「確か沖田さんの姉上様も…」

「えぇ。確かこの病気でさァ」

重い肺の病気。発症例も少なく、ほとんど遺伝だという。

「とにかく、薬を出しておきますので、それで様子を見ましょう。」