「別に、あの人ごみに行くのは大変だから、堤君が買ってきてくれるって言ったんだけど、一緒に行っただけだよ」 ふーんっと言いながら「で?堤君の事好きになった?」とまた唐突に言ってきた。 ふみかはそこには触れることなく、先ほど堤君が握ってきた腕を見つめた。 「腕がどうかした?」 「ん?何でもないよ」 適当にごまかしながら昼休みを過ごした。