パチパチパチ… 神聖な協会に満開の拍手。 真っ赤なバージンロードを歩く、純白のドレスをまとった花嫁。 父親と腕を組んでいた花嫁は、目の前のタキシード姿の新郎へと手をのばす。 どちらの表情も、幸せそのもので。 彼女の隣にいるのは俺じゃない。 彼女を幸せにできるのは俺じゃない。 だけど、この気持ちに決着が着かないんだ。 なぁ莉音、お前は今 幸せか ───── 。