月の光、太陽の影

花薫が頬杖をついてまじまじと穂詩を見る


「た、たまたまだよ!たまたま!」


すると穂詩は「ごちそうさま!」とだけ言っていそいそと教室を出ていった


「どんだけ慌ててんだ」


花薫はやれやれと穂詩の弁当箱を片付けた