するすると速く、丁寧に結ぶ

時々触れられる髪に少しドキドキした。


「完了」

「ありがと」

「あーちょっと自販機寄っていい?雄星たちは先行ってていいからさ」


玄関に向かう途中で望月くんは言った。

自販機は玄関のすぐ脇だから近いところにある。


「あ、んじゃ俺ら先行ってるからなー。間に合うようにこいよ」

「あぁ」