机の上の荷物の殆どが俺の物だった。
朝、頼んだ下着やルームウエアの他に、靴下やら歯ブラシ、箸に茶碗までもあった。


董子さんの本気に俺は感服した。



「董子さん、ほんとにありがと。」
「ううん、いいんだけど・・・陽斗くん?」


董子さんは俯き加減に話し出した。


「陽斗君、ほんとに私のヒモになるの?」


言葉の最後は殆ど聞き取れないくらいの声だった。
昨日会ったばかりの俺を、董子さんは必要としてくれているんだろうか?


その答えははっきりと出ている。
テーブルの上に置かれた山のような俺の荷物。


「ダメなの?俺、董子さんと一緒に暮らして、董子さんの傍に居たい・・・」


そう言えば、董子さんはパッと顔を上げて、その頬をピンクに染めながら嬉しそうに呟いた。


「ありがと・・・・・」