ごきげんよう、なんて挨拶は交わすものの、 私には特別な友達や幼馴染は特にはいない。 いらないという冷めた考えも、欲しいという強い思いも特になく、 ただ忙しい習い事や普段の生活をしている上では、 そういう存在に出会ってこなかったということだと思っている。 残り半年で高校も卒業、恐らく大学でも私は同じように日々を義務として過ごしていくだろう。 __そう思っていた。