「あ・・ううん。 私服姿、新鮮だなと思って。 そういう恰好も似合うのね。」 「・・」 十史郎は驚いた顔を浮かべると目線をずらして、 ほら、行きますよ、と言った。 私に背を向けて歩き出す彼の耳がほんのり赤くなっていることに気付いて、 何か気に障る事を言ってしまったかしら、怒らせてしまったかな、 と私は少し不安になった。