思い出したくもない過去の記憶が脳内で動き始める。


大丈夫。もう終わったことだから


必死に自分に言い聞かせて、精神状態を
コントロールする。
そしてあれから数年後、しっかり過去と向き合い克服できたんだ。


怖くないと言ったら嘘になるけど
きっと少しでも強くなったはず…と思うと気持ちが軽くなったような気がした。





…っていうか、過去の話は置いといて


出勤どうしよう。
時計の針は深夜0時前を指していた。


こんな時間から行ってもね……


バックから取り出した携帯で店長に電話をして切った直後、背後から声がした。