「 …は?あのおっちゃんが、お父さんって、……こんなことあるのかよ…っ… 」


持っている写真を見つめたまま、
動けずにいる千紘。


あたしよりも先にあたしのお父さんと出会っていた千紘は、今、どんな気持ちなんだろう…


複雑だよねっ…


あたしだっていまだに混乱していて、受け入れることができてないのに。


「 でもね、おじさんがお父さんだとしても……やっと会えたから…!17年経ってやっと…。だからそれだけで嬉しいっ……」


やっと会えた嬉しさと

なんで、よりによっておじさんなの?


という気持ちが


心の中で激しく交差して、全身から脳まであたしを狂わせる。


でも…


「 おじさんがっ…お父さんでよかった。…あたし…っ…おじさん大好き…だから」