2月になり 3年生は卒業間近になっていた。 バレンタインの日は、初めて作った手のひらサイズのチョコレートケーキを渡した。 隣で一緒に作っていた翠は無事、皐月さんに渡せたらしい。 何もかもが順調だったが、何か物足りないような気がしていた… 「 やっぱり会えないって寂しい… 」 「 学校ではしょうがないじゃん。バレたときの方がやばいって 」 「 だよね……、 」 耳に付けているピアスを触る。 千紘、会いたいな……