『はぁー。ずっと好きだったよ。』

彼が私の頬にそっとふれ囁いた。
こんな表情は、知らなかった。

「...なんで。あったばかりなのに、どうして好きなんて...」

『俺は..昔あんたにあったよ』

彼の真剣な瞳に捉えられて、体がうごかない。

『俺は小学2年生の夏休みをこの街ですごしたんだ。』