「よかったね~、いいの買えて」 「うん♪」 「でも、番号もアドも変えて…よかったの?」 「いいの!心機一転したかったんだ」 「そっか」 ごめんね明美。 無理に忘れることはないって思う。 あたしも、そんなこともう思わない。 でも慎治さんとの思い出が 周りにあることが辛すぎるの……。 「じゃあまた明日ね!」 「うん、また明日」 夕方、あたし達は別れた。 明美はそのまま家に帰ると思う。 でもあたしにはまだ、 することが残っていた。