そして慎治さんと休憩を30分共に過ごすようになってからあっという間に一ヵ月がたった。



実際慎治さんが来るのは金曜日だけだから、まだ5・6回しか話したことないんだけど……。



それでも着々とあたしは慎治さんを好きになっていった。
彼を知るたびにあたしのことも、もっと知ってほしいと思うようになった。



「慎治さん、番号交換しませんか?」



「えっ?」



「駄目……かな?」




「全然!柚ちゃんからそんなこと言われるなんて……俺ちょー嬉しい!」







うぅ~!
慎治さんって本当にストレートすぎる……。





そしてあたし達はお互いの番号やアドを交換した。






「電話待ってるね、メールも♪」




「うっ、うん」







今、自分の携帯に慎治さんの番号やアドレスが入ってる。それだけでこんな嬉しい気持ちになるなんて思ってもみなかった。