「あ!そうだ!!」
そういって私が出したのはスティック状になっているメロンパン。一袋に何本もはいってるからみんなでシェアするのにちょうどいいんだよね!

仲良くするきっかけとしてもってことで中尾くんにおすそわけすることにした。

「まじ?いーの?」
「うん!たべてー!」
あー男の子とこんなフレンドリーにはなせるとか私も成長したな。うん。うん。
とかバカなこと考えてると後ろから声が聞こえた。

「お、いーもんもってんじゃん俺にもちょーだいよ」
「え?」

振り向くとそこには健太くんがいた。
「あ、いーよ!」
というと背後からメロンパンにてを伸ばす健太くん。
でもちょっとまって

肩同士が触れてる...!ちょっ、近い。え、やば。
シーブリーズのさわやかな匂いと緊張で頭がくらっとする


「サンキュっ」といってメロンパンをくわえる。
「あ、う、うん!」
男の子に近づかれるのがなれないからか妙に緊張してどもってしまった。

「名前、なんていうの?」健太くんが聞く。

「あ、な、七海!」

「七海さんね、おぼえとく!」

「うん!」そう笑顔でかえす。

「おれは石川 健太、好きに呼んで」

「うん!よろしくね!」

廊下から健太ーー!とよぶこえがきこえる。
「じゃ、俺いくから!またあとで!」
と手をあげて走っていく健太くん。

いそがしい人なんだなー
とおもいながらわたしもメロンパンを口にくわえた。