「コンビニ行って来る」

彼はそう言って、上着を着て出ていった。
わたしは彼が帰ってくる前に、荷物をバックに入れて家を出ていった。

あれから2年、わたしは高校3年生。
学校は転校して前よりレベルが低めの高校に転校した。

「はじめまして!城島 美沙(キジマ ミサ)です。」

黒板の前に立って自己紹介。
すこし緊張した。

あれからすこし、人にも、外の空気にもとけ込んだ。
相変わらず友達をつくるのが下手で、いつも一人でお昼を過ごしていた。

「空きれい…」

わたしは泣いた。彼のことを考えて泣いた…
そしたらある男の子がわたしの横顔をのぞき込んできた。

「どうしたの?なんで泣いてるの?」

すごいきれいな子…。
髪は茶髪で瞳はビー玉みたいなみずいろ。
背が高くて足も長い。

「…可愛い顔が台無しだよ。元気だして?」



「…ありがとう。元気…でた」

わたしは涙をふいた。