先輩「……ほんとは僕が別れさせようと思ったんだけど、 でもあいつから振ったなら好都合だよね(とキスをしながら言う)。あ、はっ……君の唇、凄く柔らかい。想像してたよりずっと柔らかくて、……最高(再び口付け)」

先輩「…………そんなに泣かないで。君に泣かれるとどうしたらいいか分からないよ……。 ………………え、『僕だけは違うと思ってた』って、それどういう意味……?」

先輩「悪いけど、僕だって男だよ。……憧れの女の子が泣いてて、しかも振られたって聞いたら、誰でもこうなると思うけどな。っていうか、こうなるのを想像してなかった君も君じゃない?」

先輩「……まぁ、そんなこと今になってはどうでもいいけどね。ほら、もっと口開けなよ」

先輩「君の唇、涙で濡れて、凄くしょっぱいね。……ファーストキスはレモンの味って言うけど、ははっ(堪えきれないように)それはきっと、涙で濡れてしょっぱいからレモン味なんだ」