君と空と


「俺は、宇宙に行ってみたい」
そう君はまた話したんだ。

これで15回目。

もう次に何を言うか分かっている。

「宇宙飛行士じゃないけど」

そう言って望遠鏡を覗く君。

自然と笑みがこぼれてくる。

星空(せいら)も見る?

大丈夫。

そんな会話で終わる。

それで良かった。

ずっと君のそばで笑っていたかった。


そんな小さな夢は深い色の宇宙へ吸い込まれていった。