そういえばアキラも、どうやってカンナと付き合い始めたのか覚えていないと言っていた。
気が付けばなんとなくそばにいて、だんだんそれが当たり前のようになって、付き合うとも言ってないのに、いつの間にかカンナを彼女だと認識していたとも言っていた。
「その男が運良く難を逃れたのは、カンナがアキと知り合ったからだ。」
「どういうこと?」
「アキ、あれでけっこう優しいだろ?この間思い出したんだけど、二人が初めて会ったとき、カンナが飲みすぎて少し具合悪くなったの、たまたま近くにいたアキが介抱してやってた。アキにはよくあることだ。」
顔を合わせるたびに、アキにいつも憎まれ口ばかり叩かれていたユキにとっては、なんだか意外な話だ。
「そうなんだ…。アキも女の子にそんなことするんだね。」
「ユキちゃんが知らないだけで、アキはけっこうモテるよ。優しいし、見た目も面倒見もいいから。」
「ふーん…。」
(アキが私にそんな優しくしてくれたことなんてあったっけ?)
アキラが他の女の子には優しいのだと聞いて、ユキはなんとなくモヤッとする。
ユキは他の誰よりもアキラに優しくされていることに気付いていない。
少しふてくされたようなユキのへの字口を見て、マナブは笑いを堪えた。
「カンナはユキちゃんにアキを取られたくなくて必死だったんだな。ユキちゃんに嘘までついて…。」
「嘘?」
「来年結婚するっての?アキは結婚どころか、カンナに好きだって言ったこともないってさ。」
「そうなんだ…。」
ユキの口がほんの少しゆるんだ。
きっとユキ自身はそれに気付いていない。
それがおかしくて、マナブはまた笑いを堪えている。
気が付けばなんとなくそばにいて、だんだんそれが当たり前のようになって、付き合うとも言ってないのに、いつの間にかカンナを彼女だと認識していたとも言っていた。
「その男が運良く難を逃れたのは、カンナがアキと知り合ったからだ。」
「どういうこと?」
「アキ、あれでけっこう優しいだろ?この間思い出したんだけど、二人が初めて会ったとき、カンナが飲みすぎて少し具合悪くなったの、たまたま近くにいたアキが介抱してやってた。アキにはよくあることだ。」
顔を合わせるたびに、アキにいつも憎まれ口ばかり叩かれていたユキにとっては、なんだか意外な話だ。
「そうなんだ…。アキも女の子にそんなことするんだね。」
「ユキちゃんが知らないだけで、アキはけっこうモテるよ。優しいし、見た目も面倒見もいいから。」
「ふーん…。」
(アキが私にそんな優しくしてくれたことなんてあったっけ?)
アキラが他の女の子には優しいのだと聞いて、ユキはなんとなくモヤッとする。
ユキは他の誰よりもアキラに優しくされていることに気付いていない。
少しふてくされたようなユキのへの字口を見て、マナブは笑いを堪えた。
「カンナはユキちゃんにアキを取られたくなくて必死だったんだな。ユキちゃんに嘘までついて…。」
「嘘?」
「来年結婚するっての?アキは結婚どころか、カンナに好きだって言ったこともないってさ。」
「そうなんだ…。」
ユキの口がほんの少しゆるんだ。
きっとユキ自身はそれに気付いていない。
それがおかしくて、マナブはまた笑いを堪えている。



