Another moonlight

「そんで…アキとは仲直りした?」

マナブはいつものようにニコニコ笑って尋ねた。

「マナまで…。そもそも、私はアキとはケンカなんかしてないよ。一方的に友達やめるって言われたんだから。」

少しふてくされたような顔で答えるユキを、マナブはおかしそうに笑って見ている。

「そっか…。アキも素直じゃねぇからな。めっちゃ後悔してんのに、ごめんって言えねぇんだ。」

「そんなことないと思うよ。用があって電話しても出なかったし…。それにアキは今、幸せみたいだから。」

ユキがそう言うと、マナブは怪訝な顔をして少し首をかしげた。

「なんでアキが幸せ?」

「来年結婚するらしい。この間、彼女がサロンに来てそう言ってた。」

「は?嘘だろ?オレそんなの聞いてねぇ!!」

よほど驚いたのか、マナブは大きく目を見開いている。

「私もビックリしたけどね。アキが幸せなら、それでいいんじゃない?」

「いやいやいや…。それはねぇと思うぞ?だってアキは…。」

マナブは何かを言いかけて、口をつぐんだ。

「アキは…何?」

「いや…とりあえずこのことはアキ本人に確かめてみねぇとな。」

「ふーん…。」

とにかく話をそらそうと、マナブは別の話題を探した。

「あ、そうだ…。そんで、アキに用ってなんだったの?」

「あーうん…。お礼をね…言わなきゃと思って…。」

「お礼?」