Another moonlight

ユキは昨日のことを思い出しながら、ベッドの上で仰向けに寝転んで天井を眺めていた。

いつの間にかまた溢れた涙が、こめかみを伝って髪を濡らした。

アキラも、リュウトも、トモキも、アユミも、大切な人と自分の行くべき道を見つけて前を向いて進んでいる。

大人になりきれず現実から目をそむけているうちに、アキラには突然突き放されて背を向けられ、自分だけが取り残されてしまった。

あきらめきれなかったリュウトへの想いとか、そばにいるのが当たり前だったアキラとの友情とか、何年経っても変わらないと思っていた仲間との時間とか、ずっと大事に胸にしまっていた古いものは、もういい加減捨てるべきなのかも知れない。

(みんな先に行っちゃったな…。ずっと大事にしてたもの、全部なくなっちゃった…。もう大人だから、昔みたいにみんな一緒にはいられないんだ…。私も大人にならないと…。)


大人になるのがこんなにつらいのなら、ずっとあの頃のままでいたかった。

将来のことなんか何も考えないで、仲間といるのがただひたすら楽しくて、怖いものなんて何もなかった。


大人になるのは、どうしてこんなに胸が痛くて苦しいのだろう?