「…俺にはそう思えない…」
「何だと…?」
「少なくともアイツは何かしら関わってる…そう思う」
「ケント…」
珍しくケントとボクの意見が割れた。
「それはどういう事だ?」
「あの後、家に帰ってから早速RINEでバスケ部の連中にそれとなく友彦の事を回した…んで分かった事がある」
「なんだ?」
「あの日。 丁度、行方が分からなくなったとされた放課後…いつも正門から帰るはずの友彦が裏門にいるのを見た奴がいるんだよ」
「けんちーそれほんと?!」
ミカが机から身を乗り出して、ケントに詰め寄る。
「ああ、俺のクラスでバレー部の猪瀬が見たらしい…裏門はバレー部の用具入室から見えるからな」
「だから何だと言うんだ? ソレと彼女の関与を結びつけるものはないだろう?」
「裏門から出れば、アイツの家まで近い」
ケントは低く唸る。
「いや、まて! 脚を怪我していた友彦がそれを押してまで彼女の家に行く意味はなんだ?」
友彦は彼女を庇ったせいで教室内での立場が悪くなった。
