ガッ!
濡れた手で滑ってスマホが床にダイブするがボクは慌てない、何せボクのスマホは耐衝撃耐水性の優れものだからこの程度では壊れない。
それどころか、床の上をガタガタと元気に跳ねている!
「はいはい…」
ボクは、椅子の下で跳ねるスマホを捕獲すべく床に這った。
ピッ。
「…ああ、ボクだ爺…すまないすまない…雨に降られて…そうだ。『友人』の家で雨宿りだ…分かった車を回してくれ」
ピッ。
全く、爺やのお小言にはつかれる…もうすぐ中学生だと言うのに門限に少し遅れたからとグチグチと…お蔭で立つのも忘れて床に這ったまま応答してしまったじゃないか!
どすどす…どすどす…。
あ、廊下とすりガラスに影。
彼女が戻ってきた。
ボクは、立ち上がろうと_____ん?
丁度それは僕の手をついていた所、フローリングの貼り合わせのすこかみ合わせのずれた隙間に光る何か。
「なんだコレ…錠剤?」
それは、病院やなんかで貰うような小さなタブレット薬。
光ったように見えたのは、それを包装しているアルミの裏地だ。
