「ふぅ…全く…」
なんとかその背中を見送ったボクは、街灯を離れ家路へと脚を________!?
「…なっ!?」
「わっ!?」
ボクは振り向きざまに、『誰か』にぶつかって尻もちをつく!
「ぁ ぁぅ ごめんなさっ…!」
蚊の鳴くような声。
夕闇にもそもそ蠢く太った体。
「ぁ、友華…ちゃん? こんな所で…? お家ここら辺なの?」
「…!」
太った体に似つかわしくない高い声が、アンバランスで不愉快だ。
「友華ちゃん?」
ちっ…まさかこんな所で『対象』に出くわすなんて…!
「下の名前で呼ばないでくれるかな? ボクはその名前が嫌いなんだ」
「ご、ごめんなんさい…月島さん…」
びくびくと怯える肉の塊。
…勉、やっぱり君の考えは間違ているよ。
こんなビビりに殿城や友彦をどうこうするとか無理だ…が…折角こんなクラスの誰にも見られなくて済む場所で接触できたんだこれを利用しない手はないだろう。
