「じゃ、二人ともボクはこっちだから…ケントはミカをちゃんと家まで送ってくれ」
薄暗い街灯が照らす道の突き当り。
ケントとミカは家が近いので、同じ方向に別れる。
「ゆっぽん…もう暗いから気をつけてね…」
「おい、一人で勝手になんかしようとすんなよ?」
二人はまるで小さな子供にでも言うみたいに口をとがらせる…全く、普段面倒をかけるのは一体どっちなんだい?
「大丈夫、大丈夫、ボクの事よりも二人とも自分の事を心配しなよ」
「何言ってんの! ゆっぽんは女の子なんだよ? ミカはゆっぽんの事が一番心配なんだよ~…」
はぁ、一番心配なミカにこんな事言われるなんてボクもやきがまわったもんだ。
「大丈夫だよミカ、知っているだろう? どんなヤバい奴が襲ってきたってボクのこの足には誰も追いつけないさ!」
「うん、でもね…」
「安心して、ボクは最速だ」
ボクは、ケントにミカを早く連れて行ってと手を振た。
