トモダチつくろう


 このクラスの闇は適度に深い。
 
 とりわけ、このクラスのボス的立場にある『ともこ』は兎に角彼女がお気に召さないらしいのか三年生の頃に同じクラスになった時から虐めに虐めているらしい。

 『殿城ゆう』は、その正義感からか転校初日に彼女に関わり『ともこ』に目をつけられ二人揃って虐めのターゲットになった。

 『仲吉友彦』については、勉の話によればどうやら足を折った時にたまたまその場に居合わせた彼女に助けてもらった事が切っ掛けになり彼女に関わりを持ってしまい『ともこ』のターゲットになってしまったようだ。

 「ふむ…」

 ボクは、教室の端の窓際の席に座るその肥満体の体をもぞもぞさせている彼女を横目で見ながら教科書を開く。

 勉の言葉は全く的外れだとは思うが、いなくなった二人に共通するのは彼女に関わった事…ここは一つ危険を冒してでも接触を試みるべきだろう。

 ぽす。

 ボクの頭にあたる何か。

 …?
 
 手紙?

 机の上に落ちた小さく畳まれた紙…ボクは先生の目を盗んでそれを開く。

 『ほうかご、つとむのうち』

 ミカの字でそう書かれている。