トモダチつくろう


 引きずられるみたいに廊下を小走りさせられてるから。


 「あー久々に胸糞だっつーの! 今日はもう帰ろっ!」

 そのまま口箱にいく。

 「ほら、さっさと靴…て無いの??」

 無くなってた。

 三日に一度、私の靴はなくなるけど…。

 私は、すぐ傍の消火器の側のゴミ箱にいって蓋をあける…よかった、今日は簡単な場所。


 「マジで? いろいろ通り越してウケる…」

 顔は笑ってないけどその子は言った。

 
 私はゴミ箱で中に詰め込まれたごみを落として、その子を横切て靴を履いて速足で歩く。


 「は? ちょ、待てや!」

 慌ててその子も自分の靴をはいて追いかけてくる。

 「礼くらい言いな!」

 肩掴まれた。

 「……………放して……よごれちゃう…」

 「はぁ!? ウチがきたないっての?!」


 ものすごく怖い顔。

 あ、間違えた!


 「ごめんなさい…違う…きたないの…わ たし…あなたの手よごれちゃう…」

 「へ…?」

 その子は細い目をまん丸にして固まった。