「ミカ、僕の記憶が確かなら勉と友彦君が『友達』だったのは友彦君がいなくなる10日ほど前までであったと認識しているが…違ったのなら謝罪するが?」
勉の肩がギクッと揺れる。
「ゆっぽん! そーゆーのは触れちゃだめなんだよぉお!!」
『ばかぁああ!』と言いながらミカがぽこぽこボクの背中を叩く。
痛くない。
可愛い。
「そーだぜ? ゆっぽん。 てめーがともこに目ぇつけられるのが怖くて友達切った奴の心中さっしてやれよ」
「けんちーも、ホントの事でもそう言うの言わない!」
むーっとほほを膨らませるミカの背後で、勉がすすり泣く。
よく人の気持ちに鈍感だと言われるボクの目から見ても、勉の心に今のはかなり堪えた事が見受けられる。
「ちっ!」
ケントが、苛立ったようにスマホをズボンのポケットにしまってすすり泣く勉を睨む。
「泣くくれーなら、なんで友彦ハブったんだよ! 友達だったんだろ!」
「けんちー! やめて!」
ミカが、立ち上がって怒鳴るケントの腕を掴んで座らせるがその勢いは止まらない。
